"みのもんたツイッター炎上"に見るマスメディアの宿痾①
熊本での地震を伝えるマスメディアの姿勢について、ネット上でいろいろ議論がなされてますね。阪神大震災の時には、ある程度事態が落ち着いてから「実は被災地に取材に来た報道陣の態度が、振る舞いが、かなりヒドかったらしい...」なんて噂が都市伝説的に広まったりしてましたが。今はインターネットとデジタルガジェットの発達で、被災した人でもすぐさま情報発信ができます。「〇△町ではこんな被害が生じている!」「▽〇村の避難所ではこんな物資が足りない!」といった情報に混じって「テレビ局の中継車が、ガソリンスタンドの給油待ちの列に割り込んでいった」なんていうことが暴露され、マスメディアの傲慢と不見識が白日の下にさらされてきているようです。
こういうのを見ていると「インターネットは偉大だなぁ...」と感じます。バカッターとかリベンジポルノとか匿名掲示板での誹謗中傷とかいった問題も生じていますが、これはインターネットを取り扱う人間のビヘイビアがまだ枯れていないからでしょう。みんなの知恵で、少しずつこういった問題が生じにくいルールが整備されていくのではないでしょうか。
そしてなんといっても、マスメディアは実は正義でもなんでもないということがインターネットの普及によって如実に示されています。そのことがハッキリわかるなぁ、とアテクシが感じたことが、みのもんたのツイッター炎上騒動です。みのサン、ネットのことがよくわからないままに、インターネットテレビ局の企画としてツイッターを始めたらしいのですが。2度目のつぶやきで早くも大炎上という、狙ってもなかなかできない状況を引き起こしています。その問題のつぶやきを引用しますね。
以下、引用
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俺なんかの役目はね、広めること。今回の震災もね、熊本だけじゃなくて九州全体だから。支援のやり方も甘い。自衛隊きちんとして欲しいね。あと、過去の震災、阪神淡路、もっと遡れば関東大震災の教訓活かせてないでしょ?…みたいにTVではちょっと言いづらいことも、ここでは言いたいね。
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引用ここまで
飲み屋でベロベロに酔っぱらって、同じくヘベレケの隣のオヤジに言った言葉をそのままネットに上げたのかな?というレベルの、そもそも何が言いたいのかサッパリ不明、文章にもなっていないつぶやきですが。どうも「自衛隊きちんとして欲しいね」あたりが、世間の怒りを買っているようです。なにしろ、今Googleで検索ワードに"みのもんた"と入れると、"ツイッター" "炎上"に続いて"自衛隊"というワードが出てくるくらい。
東日本大震災以来、自衛隊の被災地での活動は非常に頼りになるものだという評価が定着しています。また、被災者のために炊き出しで温かい食事を用意しても、自衛隊員は決してそれに手を付けないそうです。レトルトカレーをジュースのように口に流し込むなど、冷たい食事しか口にしない。燃料は全て、被災者を助けるためのものだから。しかもその冷たいレーションすら、隠れて食べている。空腹の被災者の前で食事をすることが忍びないからです。救助活動にあたる自衛隊員が食事を摂るのは当然のことですが、それについてすらも被災者に心配りをしている。これらの振る舞いを見るに、自衛隊は普段、大災害での救助活動についてかなり研究し、かつ隊員にしっかりした教育をしていることがわかります。
それに引き替え、マスメディアは阪神大震災以降進歩がみられないように感じます。さすがに以前よりマシになっているのかもしれませんが、取材ヘリの飛行音が被災者の声を消してしまうだの、はるばる大阪から取材に来たテレビ局が現地で弁当を買い占めただの、メディア関係者がホテルの部屋を抑えてしまって被災者が泊まれない、その挙句予約をドタキャンだの...。今回の熊本地震の取材に関しても、失態は枚挙に暇がありません。こんなこと、公務員や他の私企業の社員がやらかしたら、マスメディアはヤタラメタラに叩きまくるでしょう。ですから当然のごとく「自衛隊はしっかりやってる!」「何をきちんとしろと言うのか!?」「みのフザケるな!」といった声が湧き上がり、みのサンのツイッターは見事に炎上とあいなったワケです。
ありゃ、長くなっちゃった...。あと、アテクシもビールでヘベレケになってきたので、続きはまた今度ね。テヘペロ!