アテクシの"間違いだらけのクルマ選び"②

さて、クルマの買い替えに向けて、アウトドアに良さげなクルマに目を向け始めたアテクシ。アウトドア向きと言うと本格的なSUVが思い浮かびますケド（ランドクルーザーとかネ）、やっぱ普段使いにはちょっとデカすぎますわなぁ。燃費も悪かろうし。そんでいろいろ検討した結果いきついたのは、ステーションワゴンをベースに、四駆にして最低地上高を高くしたタイプのクルマでした。これが最も我が家の条件に合っているかな、と。
ちょうどその頃、フォルクスワーゲン社（以下VW）の「ゴルフオールトラック」という車が日本に導入されました。ちょっと前にVWが出したゴルフの新型が、まー不自然なくらいに日本の自動車ヒョーロンカの間で評判が良かったんですが。そのゴルフのステーションワゴンバージョンを四駆にして悪路走破性を高めたのが、ゴルフオールトラックというワケです。こちらも自動車ヒョーロンカ連中はベタ褒め。曰く「高速安定性が素晴らしい！」「四駆性能も極めて高レベル！」「輸入車でこの内容でこの価格はまさにバーゲンプライス！」「日本車の競合車種に勝ち目は全くナシ！」「てか日本車はゴミ！あるいはハナクソ！」「この期に及んで日本車買っちゃってるヤツってバカなの？氏ぬの？」といった論評でした。こーいった連中がVWに幾らかおゼゼを掴まされていることは重々承知しておったのですが...。ついつい自動車雑誌の記事に洗脳されちゃったアテクシ。VWのディーラーからゴルフオールトラックのカタログを取り寄せたり、試乗の申し込みをしようとしたりしておりました。
で、そんな矢先に例のVWのディーゼル問題が発覚したワケだす。あぶねー！あやうくゴルフオールトラック買うとこだったYO！VWのクルマでキャンプ行ったりしたら、お隣のテントのロハスっぽいマダムから「あら、そんなNOxブリ撒き放題の環境に悪いおクルマでアウトドア活動ザマスか？ひょっとしてクルクルパーのお方ザマスか？お里が知れるザマス。おとといきやぁがれザマス！」とかいってなじられちゃうんじゃなかろーか。
普段街で乗る時も、なんか気分良くないよね。知らずにVW車買っちゃったオーナーの方々、心中お察しします。輸入車ってただでさえ値落ちが激しいのに、こんな問題が出たらVW車のリセールバリューはガタ落ちだしね...。んで、VWはじめドイツ車を褒めちぎって一般消費者にVW車を買わせた自動車ヒョーロンカどもは、今は反省してるんか？どうなんじゃコラ!?と思って自動車雑誌を立ち読みしてみますと（もはやお金を払って買う気がなくなっているアテクシ）。だいたいのヤツが言ってるのは「日本車含め、ほとんどの会社のクルマは、燃費や排出ガス量のカタログ値と実測値がかけ離れている。これはVWだけのモンダイではなく、自動車業界全体のモンダイだ。決してVWだけが悪いのではない」「確かにVWのディーゼル車の一部には問題があったが、それでもVW車の性能の高さは揺るぎない。不正ソフトの搭載されていないVW車であれば、金を払って買う価値は今も十分にある」ということを述べています。いやー、スゴいぜVW。よくもまぁここまで見事に日本の自動車ヒョーロンカを飼いならしたもんです。連中は、ドイツ車メーカーからよっぽど貰ってんだNE！羨ましいぜコノ！